金型熱処理の仕上げ加工がメインです。
細かい作業が好きな方に向いている仕事です。
研磨・コーティングが終わった後の金型に、仕上げ加工を施す仕事です。
エアー工具と呼ばれる、自動車整備士が車のワックスがけに使うような機械を使用し、布などの材質でできた研磨輪の表面に研磨剤をつけ、それを回転させて金型を磨きます。
最初は「大きな金型」「曲線が緩やかな金型」など扱いやすいものから始め、少しずつ細かい作業ができるように腕を磨いてください。
ひたすら“磨く”作業ですが、かなりの技術が必要になるため、まともな物が仕上がるまで、センスのある方でも半年はかかると思います。
「磨くスキル」が身に付いたら、次は「機械の操作」と「焼きの技術」をマスターします。
機械は基本的に自動で動きますが、仕上がり具合を調整するために設定変更が必要です。
どういった金型をどう処理するのか?機械はどのような仕組みになっているのか?そういった基本的なところから覚えていただく必要があります。
「焼きの技術」というのは、金型の強度・耐久性を高めるための作業です。
金型メーカーから“柔らかい鉄”を預かり、コーティングをして焼きを入れます。
温度を変えて2~3回焼きを入れることにより強度・耐久性が増します。
強い鉄をさらに強くする技術がここにあります。